「憂世」から「浮世絵」

浮世絵・春画。北斎・歌磨・写楽・広重などの浮世絵・春画・美人画など。

日本初:メアリー・エインズワース浮世絵コレクション

メアリー・エインズワース浮世絵コレクション

7月6日に入場者1万人超え!
六大絵師、春信・清長・歌磨・写楽・北斎・広重が一堂に。

目利きの米国女性エインズワース

メアリー・エインズワースは、アメリカでも早くに浮世絵の収集をはじめたコレクターの一人である。海外のなかでも浮世絵コレクターが多いアメリカだが、有名なコレクターのほとんどが男性である。彼女はその中で肩を並べる目利きの女性コレクターで知られていた。日本でも昭和13(1938)年に出された浮世絵コレクターの番付表「古今東西浮世絵数寄者総番付」(※本展未出品)の「外人数寄者いろは番付」内で「エインスオウス(エインズワース)」の名が掲載されている。

【会期】
〜2019年7月28日(日)
【開館時間】
10:00〜〜19:00
【休館日】
毎週月曜日、7月16日(火)
※7月15日(月・祝日)は開館
【毎週木・土】
トークフリーデー

第1章 浮世絵の黎明 墨摺絵からの展開

「浮世絵師」や「浮世絵」という言葉は延宝8年(1680)頃に現れはじめ、墨一版で摺った墨摺絵(すみずりえ)が多く普及し始めます。まもなく色彩が求められるようになりますが、それから60〜70年ほどの間は、丹絵、紅絵、漆絵といった1枚1枚筆で彩色を行ったものでした。 この章では、現存数が少なく、大変貴重な初期浮世絵版画を展示します。

第2章 色彩を求めて 紅摺絵から錦絵の時代へ
寛保・延享期(1741-48)になると、版による彩色が始まり、墨の輪郭線に、紅と緑を中心に2,3色を摺る素朴な紅摺絵(べにずりえ)が登場します。やがて明和期(1764-72)には、趣味人たちの摺物(すりもの)制作がきっかけとなって、より高度な多色摺木版画技法、すなわち錦絵が誕生します。
2章では、紅摺絵の名品と錦絵誕生に大きく寄与した鈴木春信(1725?-70)の作品を中心に紹介します。

第3章 錦絵の興隆 黄金期の華 清長から歌麿へ
錦絵出版界が活発化する中で、天明期(1781-89)に長身の伸びやかな美人を描いて人気を博したのが鳥居清長(1752-1815)です。続く喜多川歌麿(1753?-1806)や東洲斎写楽1763?-1820?)も大首絵(おおくびえ)を出版、錦絵が華やかに展開します。多くのスター絵師を輩出した黄金期の作品をご堪能ください。

第4章 風景画時代の到来 北斎と国芳
天保(1830-44)初期、葛飾北斎(1760-1849)が「冨嶽三十六景シリーズを出版します。 一方で、近年人気の高まる、歌川国芳(1797-1861)も同じ時期に独創的な風景画を出したことで注目されます。
4章では、北斎と国芳という2人の天才絵師による個性的な風景画を中心に、浮世絵における風景画確立時のインパクトを追体験します。

第5章 エインズワースの愛した広重
エインズワース浮世絵コレクションの過半数を占めるのが、歌川広重(1797-1858)の作品です。天保5年(1834)頃に発表された出世作の『東海道五十三次之内』(保永堂版)をはじめ、最晩年の大作にして代表作である、安政3-5年(1856-58)の『名所江戸百景』シリーズに至るまで、広重の名品が網羅されています。
エインズワースが愛した広重風景版画のハイライトを厳選し、展示します。