「憂世」から「浮世絵」

浮世絵・春画。北斎・歌磨・写楽・広重などの浮世絵・春画・美人画など。

江戸の男女人口比は、5:1。男は〈粋〉な色事師に。

粋な男は、女を悦ばす。

江戸の男女比は、5:1。男は〈粋〉な色事師にならずをえません。

男にとっては災難な時代。それが江戸時代です。男5人に対して、女はたったの一人の人口比。競争が激しくなります。
だから、江戸の男たちは〈粋〉な男になりたかったのかもしれません。また、それが、女を喜ばせる「色事」にも目を向けさせました。

江戸に男が多い2つに理由

1つは、上方から比べれば江戸幕府が開かれたものの、江戸は地方都市。発展途上ですから、町を作るにあたって、大工や職人などの男衆の人手が必要です。大工や職人に女がいたかどうかはわかりませんが、圧倒的に男が多かったと考えられます。

もう1つの理由が、大名の参勤交代。参覲交代ではこれまた武士が多く、男社会です。ようは、仕事で江戸にやってくるからです。いくら各大名が江戸に屋敷を構えても、そこで暮らすのは武士で男が多くなります。

女をモテることの手段は粋になり色事に長けること。

そこで、性愛のテクニックが発展したのではないでしょうか。それは性愛のテクニックのみならず、相手の女を喜ばすことも目的としたはずです。相手である女を心身ともに喜ばす、そこに〈粋〉の精神も生まれてくるのではないでしょうか。

そんな生物学的な「種の保存」の視点から、浮世絵・春画を鑑賞するのも一興かもしれません。