べらぼう第12話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~
俄なる『明月余情』
時は1777年、年が明けた江戸。
ついに富本午之助(演:寛一郎)が名跡「富本豊前太夫」を襲名!
このビッグニュースに、蔦屋重三郎(演:横浜流星)も商魂に火がついた!
耕書堂では「直伝・富本正本」をドドンと売り出し、吉原の外からも買いに来る人が現れるほどの人気っぷり。
この流行の火付け役、まさに天才すぎて草!
そんな中、去年の祭りがしょぼすぎたことを根に持ってた親父たちが動く。
蔦重を呼びつけ、「今年こそ、どでかい祭り頼むわ」と圧かけMAXミーティング。
しかしそこへ届いたのが、ライバル若木屋(演:本宮泰風)からの先手必勝・宣戦布告の廻状。
「8月中ずっと俄祭りやります、西村屋の浮世絵も同時発売ね♡」って、どんだけ用意周到なんだよ!
親父たちブチギレ案件。火花バチバチのこの状況に、蔦重も「これはヤバい」と平沢常富(演:尾美としのり)に相談。
そしたら常富、あっけらかんと、張り合いって最高。祭りは競争で盛り上がるって!
メンタル鋼すぎて草!
で、蔦重もスイッチオン。大文字屋(演:伊藤淳史)に「今こそお前らの見せ場や!」とゲキを飛ばす。
なんと常富本人も「手伝うぜ」と名乗り出た!いや、巻き込み力エグい!
その勢いで、今度は平賀源内(演:安田顕)の元へ突撃訪問!
「祭りの騒ぎ、面白く書いてよ」とお願いすると、
源内は「それ、朋誠堂喜三二に頼めば?」と返す——あれ、その名前どこかで?
そう、その正体はまさかの平沢常富(演:尾美としのり)、二重生活バレた〜〜〜〜〜〜〜!
武士の常富、扶持以外で稼げないルールに縛られ、戯作はペンネームでコソコソ書いてたのね。
蔦重、「耕書堂で青本お願い!」と頼むも、後日「やっぱ無理」と断りの文が届く。
……なぜなら、常富=喜三二は、ライバル鱗形屋(演:片岡愛之助)の専属作家だったのだ!
情報量多すぎて脳内パンク寸前!でもワクワク止まらん!
いよいよ始まる吉原の祭り。
女性も自由に吉原に出入りできる!この期間、江戸っ子たちがぞくぞく集結!
大文字屋の雀踊りに、若木屋も別バージョンで対抗。
ステージ上で「踊る阿呆に見る阿呆!」のダンスバトルが開幕!
蔦重はその熱狂を一冊の本に残そうと、芝居絵の名手勝川春章(演:前野朋哉)にイラスト依頼。
さらに、例の常富には「じゃあ“序文”だけ書いてよ!」と食い下がり、祭り本『明月余情』が完成!
これがまた、売れる売れる。バカ売れすぎて書店パニック!
そして迎えた祭り最終日、熱狂はピークへ!
バチバチだった大文字屋と若木屋のダンサーたちが、まさかの合同乱舞!
雀踊りのリズムが一つになり、吉原の大通りを揃って練り歩くという神展開!
興奮した観客たちも、我慢できずに次々と踊り出す!
吉原が震えた!江戸が踊った!まさかの江戸総ダンス祭!
……その裏で、ある恋の物語もクライマックス。
足抜け失敗で引き裂かれていた小田新之助(演:井之脇海)と、女郎うつせみ(演:小野花梨)が再会。
人ごみと祭囃子に紛れ、大門をくぐってそのまま姿を消す2人……
恋が、走った!エモすぎて涙腺崩壊…!
次回、祭りの熱狂のあとに待つのは静けさか、それとも新たな波乱か?
果たして、蔦重の次なる一手とは!?お楽しみに♡
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。
べらぼう[用語解説]
若木屋
吉原の妓楼「若木屋」は、祭りの主導権を巡って「大文字屋」と競い合い、雀踊りの振り付けを披露するなど、祭りを盛り上げました。
祭りの最終日には、大文字屋と共に踊り始め、観客を大いに楽しませました。
このような競演は、吉原の祭り文化の一端を示しています。
平沢常富(=朋誠堂喜三二)
平沢常富は、武士でありながら、戯作者「朋誠堂喜三二」としても活動していました。扶持以外での収入が禁じられていたため、正体を隠して執筆していたのです。
蔦屋重三郎は、彼の才能を見込み、青本の執筆を依頼しました。
大文字屋
吉原の妓楼「大文字屋」は、雀踊りを披露するなど、祭りを盛り上げる中心的な存在でした。
若木屋との競演は、観客を大いに楽しませ、祭りの成功に貢献しました。このような競争は、吉原の活気ある文化を象徴しています。
勝川春章
勝川春章は、江戸時代中期の浮世絵師で、役者絵や美人画を得意としました。祭りの様子を描いた『明月余情』では、祭りの熱気を見事に表現しています。
彼の作品は、江戸の庶民に広く親しまれました。
『明月余情』(めいげつよじょう)
『明月余情』は、朋誠堂喜三二が序文を、勝川春章が挿絵を担当した青本で、吉原の祭りの様子を描いています。
蔦屋重三郎が企画し、祭りの熱気をそのまま本に閉じ込めた作品です。この本は、江戸の庶民に広く読まれ、人気を博しました。
小田新之助&うつせみ
小田新之助は平賀源内と行動を共にしていた浪人で、吉原の遊女・うつせみと恋仲になります。
二人の足ぬけは一度失敗しましたが、今回は祭りの喧騒の中、うつせみと共に吉原から足抜けを果たします。