べらぼう第15話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~
死を呼ぶ手袋
泣いても笑っても、蔦屋重三郎(演:横浜流星)がついに独立だーーーっ!
本好きが泣いて喜ぶ「耕書堂」をオープンしたぞ!でも、心の中ではまだ瀬川(演:小芝風花)を失った悲しみが、しれっと居座り続けてる……しんみり。
そんな蔦重に、ド直球でぶっ込んできたのが地本問屋の朋誠堂喜三二(演:尾美としのり)。「一緒に青本作ろうぜ!」って誘ってくる。え、営業スマイルゼロ!?と思ったら、「お礼に吉原で遊ばせてくれたらいいよ♪」って…動機が不純すぎて草。
しかも、絵師の北尾政演(演:古川雄大)まで便乗して「遊びたいから蔦重の仕事やりたい」とか言い出す始末。お前ら、本気で本づくりやれや!ってツッコミ入れたくなる展開(笑)。
でも、蔦重はそれを聞いてニヤリ。「吉原を、面白い人が集まる場所にする!」って、また斜め上の発想かましはじめたぞ!耕書堂の店先には「作者求む」の貼り紙がぺたり。これぞ、江戸のクラウドファンディング!
しかも自分で本を書くって決意までしてる。天才かよ。瀬川との約束を胸に、吉原で革命起こす気まんまん!……泣けるわ。
…と、蔦重が夢追ってるころ、江戸城ではガチの大事件勃発。10代将軍・徳川家治(演:眞島秀和)の嫡男、家基(演:奥智哉)が鷹狩り中にまさかの急死!一体なぜ?
しかもこの家基、老中の田沼意次(演:渡辺謙)とガチガチの確執あったってんで、「田沼がやったんじゃね?」説が城中にダダ漏れ状態。まじで誰が毒盛ったん!?
そこで登場、知識モンスターこと平賀源内(演:安田顕)が田沼邸に現れる。「蝦夷地で鉱山やってロシアと貿易したいんすけど〜」って話すけど、田沼は家基の件でそれどころじゃない!そりゃそうだ!
でも田沼、「事件の真相突き止めたら蝦夷の話、聞いてやる」ってまさかのミッション依頼。やる気MAXの源内、早速聞き込み開始だ!
で、出てきたのが“親指噛み癖”の証言と、家基がしてたやたら派手な手袋。まさか毒が仕込まれてた!?しかも親指から吸収されるパターン!?発想が天才すぎて参りました!
田沼は「平蔵ー!手袋持ってこい!」と長谷川平蔵(演:中村隼人)に依頼するけど、もう敵対関係にある?松平武元(演:石坂浩二)が回収済。やばっ…!
だってその手袋、田沼が大奥総取締・高岳(演:冨永愛)に頼まれたやつなんだよ!?毒なんて入れてないよ!?それを敵対してる松平が持ってるって…もう完全に詰んでるじゃん!
ところがどっこい、松平が言うの。「田沼は毒なんて盛らねぇ」って!!まさかの田沼フォロー!?敵かと思ったら仲間だった展開!
実は松平、かつて田沼が徳川家基に真っ向から意見してたのを見て、「コイツ…忠義の塊じゃん」と心の中で評価してたっぽい。ライバルだけど認め合うこの関係、燃える!
というわけで二人は手を組んで、真犯人を探すことに。いよいよタッグ誕生だ!……が、その夜。
松平の屋敷で、あの手袋が何者かに盗まれ、しかも……松平が謎の死を遂げる???うそでしょ!?障子越しに見えた女の影、そして手袋——いったい何者?
果たして、毒の手袋は誰の手に?真犯人はどこにいる!?
次回、江戸の闇がさらに深くなる予感しかしない!!震えて待て!!!
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。
べらぼう[用語解説]
朋誠堂喜三二(ほうせいどう きさんじ)
朋誠堂喜三二は、江戸時代中期の戯作者で、狂歌や黄表紙などを手がけた人物です。本名は平沢常富(ひらさわ つねとみ)で、洒落や風刺を効かせた作品で庶民の人気を集めました。
大河ドラマ『べらぼう』では、蔦屋重三郎と交流を持ち、江戸の出版文化を彩る一人として描かれています。
徳川家治(とくがわ いえはる)と家基(いえもと)
徳川家治は、江戸幕府第10代将軍で、父・家重の後を継ぎました。彼の長男である家基は、聡明で将来を期待されていましたが、鷹狩りの最中に急逝し、その死因を巡って幕府内に波紋が広がりました。
この出来事は、田沼意次や松平武元らの政争にも影響を与え、大奥や幕府内の権力構造に変化をもたらしました。
田沼意次(たぬま おきつぐ)と松平武元(まつだいら たけちか)
田沼意次は、将軍・家治の側用人から老中へと昇進し、商業振興や殖産興業を推進した改革派の政治家です。
一方、松平武元は、老中首座として幕政を担い、家基の教育係としても信頼を得ていました。家基の急逝後、田沼は毒殺の嫌疑をかけられ、松平との間に緊張が走るものの、最終的には協力して事件の真相解明に努める姿が描かれています。
大奥総取締・高岳(たかおか)
高岳は、大奥の最高職である上臈御年寄にまで上り詰めた女性で、大奥内で絶大な権力を持っていました。
将軍・家治の後継問題に際しては、家治の新たな側室候補として鶴子を京から呼び寄せるなど、政治的な動きにも関与しています。その影響力は、田沼意次や松平武元と並ぶほどで、大奥から幕政にまで影響を及ぼす存在として描かれています。