※本ページにはプロモーションが含まれています。

喜三二、汗汗汗!息子切断危機!

べらぼう第18話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~

歌麿よ、見徳は一炊夢
(見徳=たとえ夢でも「見るが徳」というシャレ)

唐丸の正体を探るべく、蔦屋重三郎(演:横浜流星)が向かったのは、絵師・北川豊章(演:加藤虎ノ介)の長屋。ところがそこにいたのは、見知らぬ男——捨吉唐丸、演:染谷将太)。誰やねん!?しかも、めちゃくちゃ訳アリな空気……。

捨吉に返答をはぐらかされ、モヤモヤを残して引き返した蔦重でした。

一方その頃、戯作者・朋誠堂喜三二(演:尾美としのり)は、蔦重との青本執筆交渉でウキウキモード。「10作書いてくれたら、居続けOKね♡」という太っ腹すぎる提案に、即OK。って、花魁付きの豪華執筆ライフ!?

蔦重、再び長屋へ戻ると…え、捨吉が倒れてる!?気絶スタイルで再会ってどういうこと!

目覚めた捨吉は、「吉原で身売りしてるけど、好きでやってんだよ」と平然宣言。いや強がりが過ぎるでしょ!空気が一気にズーン……

ここで始まる、捨吉(唐丸)の壮絶な人生語り————

母親は夜の辻で立つ「夜鷹」、幼い捨吉も“稼ぐ道具”扱い。「生きるためには手段なんて選べない」そんな世界で、心なんてすり減るしかない。

そんな彼にとっての唯一の光、それが妖怪絵師・鳥山石燕(演:片岡鶴太郎)との出会いだった。「絵を描いてみないか」そう言われた時の救われた表情…尊すぎて涙

でも母親はその夢すらも握りつぶす。そこに追い打ちをかけるように江戸の大火!逃げ場のない混乱の中、捨吉が見たのは、瓦礫に埋もれた母の手。

助けようとした彼の脚を掴んで放たれた言葉は——「お前は鬼の子だ!」。いや、そんな呪いの言葉ないって!恐怖と絶望に震えながら、彼はその手を振りほどき逃げてしまう…が、また火に飛び込もうとする。

そんな自責にまみれた彼を救ったのが、蔦重だった。運命の出会い、尊すぎる……

でも、人生そんなに甘くない。浪人・ヤス(演:高木勝也)が現れ、過去をネタに捨吉を脅してくる。「全部バラすぞ」と言われても、彼は自分を犠牲にして蔦重を守る決意をする。ヤスを道連れに川へ飛び込む捨吉

唐丸が最後に選んだのは……共に川へとドボーン!!べらぼう第5話あらすじ]参照

———————————————————————————

しかし、生き残ったのは自分だけ。「死ねない俺はやっぱり鬼の子だ」って、そんな自己嫌悪ループやめて〜!

そんな彼に蔦重がズバッと一言。「お前が生きたいなら、俺が手を貸すもう、蔦重、神かよ

そして始まる“人生リセット作戦”。駿河屋市右衛門(演:高橋克実)とふじ(演:飯島直子)の助けを得て、“勇助”という新たな戸籍をゲット。もうこの展開、涙なしに見られない!

…と思ったら「捨吉を返せ!」とすぐさま北川豊章が詰め寄ってくるが、蔦重が華麗にカウンター
うちの義弟・勇助ですが?証拠もあるけど?」。完全勝利!

こうして捨吉は“勇助”として再出発。そして蔦重が贈った名は——歌麿
俺はお前を当代一の絵師にする。だから死ぬな」。その言葉に、歌麿の目からこぼれたのは、涙と笑顔だった。

一方、朋誠堂喜三二にも一波乱。まさかの「息子(ちんこ)が腎虚で機能不全」事件発生。心まで病みかけたところに処方されたのは…単なる眠り薬

でしたが、夢の中では金色の大蛇(ちんこ)が大暴れ!?しかも、ふじが刀で斬りかかるって、夢オチでもカオスすぎる!!

局プラシーボ効果で復活した喜三二が書き上げたのが、『見徳一炊夢』。“夢から覚めたと思えば、それもまた夢”という不思議な物語に、蔦重はポツリ——「いい夢だった」。

新たな名を得た歌麿と、新作を仕上げた喜三二。物語は、それぞれの“夢”と“現実”を行き来しながら、動き始める……。


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

べらぼう[用語解説]

北川豊章(きたがわ とよあき)
喜多川歌麿の初期の画号で、浮世絵師としての活動を始めた頃の名前です。天明年間(1781~1789)初めに「歌麿」と改め、画姓も「喜多川」と表記するようになりました。初期作品には師匠・鳥山石燕や勝川春章の影響が色濃く見られます。

朋誠堂喜三二(ほうせいどう きさんじ)

江戸時代中期から後期にかけて活躍した戯作者で、本名は平沢常富。狂歌師としても知られ、多くの筆名や号を使い分けました。蔦屋重三郎と親交があり、江戸の出版文化に貢献しました。

吉原・居続け(いつづけ)
吉原の遊郭で、客が女郎屋に連泊することを指します。通常は一晩限りの遊興が基本でしたが、限られた上客には特別に許されることもありました。「居続け」は、特別な関係性や信頼の証ともされていました。

夜鷹(よたか)
江戸時代の下級遊女で、夜間に路上で客を取っていた女性たちを指します。「夜鷹」という名前は、夜に出没することや夜行性の鳥になぞらえたことに由来します。料金は非常に安く、そば一杯ほどだった?とも言われています。

鳥山石燕(とりやま せきえん)
江戸時代中期の画家・浮世絵師で、妖怪画を多く描いたことで知られます。もともとは狩野派に属していましたが、独自の画風を確立しました。喜多川歌麿の師匠でもあり、後の浮世絵界に大きな影響を与えました。

駿河屋市右衛門とふじ
駿河屋市右衛門は、江戸時代の出版業者で、蔦屋重三郎と並ぶ存在として知られています。ふじは市右衛門の妻。

『見徳一炊夢』(けんとくいっすいのゆめ)
朋誠堂喜三二が1781年に著した戯作で、蔦屋重三郎の「耕書堂」から出版されました。物語は、豪遊の果てに没落した男の話で、実はそれが蕎麦が届くまでの「一炊の夢」だったという内容です。夢と現実のはざまを描いた風刺的な作品として評価されています。


ご不明な点やさらに詳しい情報が必要な場合は、お気軽にお知らせください。