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「おなら」で爆笑の渦

べらぼう第21話あらすじ~蝦夷桜上野屁音~

蝦夷桜上野屁音

蝦夷地を幕府の直轄地にしてロシアと交易すべし!

そんなトンデモ構想を三浦庄司(演:原田泰造)が持ち込むと、田沼意次(演:渡辺謙)は乗り気に。でも、息子の田沼意知(演:宮沢氷魚)が待ったをかけた。「理由なき土地強奪はダメ」って、正論かつ頭キレキレ!天才すぎて草!

その頃、蔦屋重三郎(演:横浜流星)は大スランプ。『雛形若葉初模様』は売れず、鶴屋喜右衛門((演:風間俊介)の『御存商売物』はまさかの一等。しかも、あの北尾政演(演:古川雄大)が蔦重の元を訪れ、「実は鶴屋の本、俺が書いた……」とカミングアウト!うわ、身内の裏切り!?でも「自分に才能があるとは思ってなかった」って……不意打ちの謙遜に泣けた。

歌麿(演:染谷将太)が政演に「うちの本と西村屋の違い、何?」と聞くと、「発色がダンチ」とバッサリ。まさかの印刷技術負け!蔦重、くやしすぎて泣いた!

一方、田沼意知は変装して「花雲助」と名乗り、花見の宴へ。美形すぎてモテモテ、花魁・誰袖(演:福原遥)がガチ惚れ。え、ラブコメ始まった!?……と思いきや、意知は密貿易情報に全集中。

松前藩主・松前道廣(演:えなりかずき)が横暴の限りを尽くし、家来の妻を鉄砲の標的に!(このシーン、稲垣吾郎ちゃんが横暴を繰り返す殿を演じた映画『十三人の刺客』のオマージュかいって)
その上、ロシアとコソコソ密貿易やってるって情報。

密貿易の証拠=絵図の存在を知った意知は、絵図のありかを探るよう土山宗次郎(演:栁俊太郎)に依頼。そして、誰袖からの文を受け取ると、再び花雲助として密会へ。すると誰袖、「あの宴会、盗み聞きさせてた」ってサラッと爆弾発言!しかも、「情報あげるから、あたしを身請けして♡」だって!?まさかの色仕掛け交渉キターーー!

一方蔦重は、歌麿の名を売るため「うた麿大明神の会」なるイベントを開催!だが、春町(演:岡山天音)が調子に乗る政演に嫉妬してピリつく会場。その空気を一変させたのは……な〜んと「おなら」の音!春町いきりたっていて、ついやらかした!

その時、南畝先生(演:桐谷健太)、つかさず「おなら」の狂歌を披露。すると、次々に狂歌仲間たちが参戦。気づけば全員「おなら」で爆笑の渦。これはもう伝説の宴!

でも、春町だけは笑えず、そっと筆を折って立ち去る姿に切なさ爆発。嫉妬、焦り、才能の壁——文士のリアルが刺さる…!

政(まつりごと)と商(あきない)、色(いろ)と才(ざい)が入り乱れる江戸の春。花も嵐も巻き込んで、次回はどこへ向かうのか!?


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

べらぼう[用語解説]

田沼意知(たぬま・おきとも)
田沼意次の息子。頭脳明晰で冷静沈着、父の後を継ぐエリート幕臣。政治改革にも関心をもち、蝦夷地(北海道)をめぐる戦略にも深く関与。庶民の暮らしにはやや無頓着な一面もあるが、そのクールさと美貌で、女性たちから密かに人気…かも?

御存商売物』(ごぞん・しょうばいもの)
劇中で鶴屋が出版した人気の青本(今でいうベストセラーの小説)。商いの世界を描いた戯作で、大田南畝の「戯作番付」では堂々の一等賞!ライバル本屋・蔦屋重三郎はこの作品の評価にショックを受け、悔しさをバネにさらなる野望を燃やす。

北尾政演(きたお・まさのぶ)
人気絵師・北尾重政の弟子でありながら、自らも戯作者として頭角を現す二刀流の才人。元々は蔦屋と親しい間柄だったが、売れるために鶴屋の作品を手がけることに。本心は…揺れる。天才だけど繊細、複雑系クリエイター。

花魁・誰袖(たれそで)
吉原の名門・大文字屋に咲く看板花魁。艶やかな容姿と芯の強さを併せ持つ、美と知のハイブリッド。田沼意知に一目惚れし、自らの情報力と魅力を武器に「身請けして」と持ちかける場面は、江戸版『ラブアクチュアリー』さながら。

松前道廣(まつまえ・みちひろ)
蝦夷地を治める松前藩主。表向きは殿様だが、裏では密貿易でボロ儲けという腹黒系。領地をめぐって田沼家の改革派と激突することに。モデルは実在の松前家当主で、ドラマでは悪役ポジションとして描かれる。

土山宗次郎(つちやま・そうじろう)
幕臣でありながら、田沼意知や南畝らとも交流がある人物。蝦夷地の実情に通じており、密貿易の証拠探しにも一役買う。堅物に見えて意外とノリも良く、狂歌の場にも顔を出す“真面目系お助けキャラ”。

身請け(みうけ)
吉原の花魁など遊女が、店を辞めて自由の身になるために、誰かに多額の金を払ってもらうこと。現代風にいえば「退職金付きで玉の輿」。ただし、愛なのか取引なのか……そこには複雑な思いが交錯する。

春町(しゅんちょう)
本名・恋川春町。蔦屋や南畝と並ぶ実力派の戯作者。頭は切れるが、繊細すぎて他人の成功に傷つきやすいタイプ。狂歌会での“おなら事件”で意地を張って帰る場面は、SNSで「#春町かわいそう」がトレンド入りする勢い。