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唐丸が最後に選んだのは……共に川へとドボーン!!

べらぼう第5話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~

蔦に唐丸因果の蔓

吉原で"情報の命綱"とされる『吉原細見』の改訂作業を、今日も地道にコツコツやっていた蔦屋重三郎(演:横浜流星)。そこへ届いたのは…あの因縁の鱗形屋からの手紙。

おたく、うちのお抱えにならへん?でも条件ありでっせ?
──その条件とは、蔦屋が心血注いで彫った板木を、鱗形屋名義で出すこと!

おいおい待てよ、それ、板木泥棒宣言じゃねぇか!!

もちろん重三郎、即却下。自分の名前と信念を売るくらいなら、商いなんぞ投げ捨てた方がマシってもんだい!

そこへ現れるのが、もはや毎週トラブルを抱えて出てくる便利屋・平賀源内(演:安田顕)。

今回は「鉄が作れん!火事出た!出資者に金返せ!」と、トリプル大爆発のご報告。だがこの男、そこで転ばない。「炭、売ったら儲かるんちゃう?」と華麗に方向転換。商魂たくましすぎてもう感心するレベル!

炭ビジネスに参入すべく「炭屋の株を買いたい」と重三郎&次郎兵衛(演:中村蒼)に相談。その姿に重三郎も刺激を受け、「ワシも株を買うて本屋の版元になるで!」と覚悟を固めます!

──そんな中、次郎兵衛が気付く「銭箱、なんか軽くね?
そのタイミングで、重三郎が気にしていたのは唐丸(演:渡邉斗翔)の様子。どうも最近、目が泳いどる〜〜〜。

「お前、ワシの後継になって“改”の仕事せえへんか?名を分けたるで。一流の絵師にもしたる」
と熱く語りかけるも、唐丸は「なんもありません」と、目をそらして返答。そして、翌朝──銭箱ごと消えた。

必死に探す重三郎。ようやく見つけた時、唐丸は橋の上。
その隣には、顔に傷を持つ怪しい浪人。実はコイツ、唐丸の弱みを握り、金を盗ませていた真の悪党!

だが、唐丸が最後に選んだのは……浪人への反撃!飛びかかって、共に川へとドボーン!!

その夜、同心がやってきて「盗賊一味の水死体が見つかった。懐にあった貸本、蔦屋のやつやったで」
うわ、証拠モロ残ってるやん!!
さらに「内部に手引きした者がおるんちゃうか?」と鋭く詰められる。次郎兵衛、思わず「唐丸が…」と口を開きかけるが、重三郎が全力で誤魔化す(さすが、口八丁出版男)。

一方で、吉原中には「あの子、やっぱ悪党やったんや…」と悲しい噂が広まる。
それでも、重三郎は花の井(演:小芝風花)に静かに語る。

「唐丸が戻ってきたら…必ずワシが、一流の絵師にしてやる!
この信じる心こそ、江戸で生きる出版人の魂や…!!

次回、果たして唐丸は本当に…!?そして、蔦屋の“出版維新”は、どこへ向かうのか!?


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

べらぼう[用語解説]

平賀源内(ひらがげんない)
江戸時代の天才発明家で、エレキテル(電気発生装置)の復元で有名。学者・医者・戯作者とマルチな才能を持ち、江戸っ子たちに驚きを与えた。流行語「土用の丑の日に鰻を食べよう」を考案したのも源内とされる。

板木泥棒(はんぎどろぼう)
浮世絵の版木を盗み、無断で刷って売る悪党たちのこと。江戸の出版業界では大問題で、正規の版元や絵師の頭を悩ませた。見つかれば重罪だが、こっそりと裏で版木を回す輩は後を絶たなかった。

唐丸(からまる)
蔦重が明和の大火の混乱の中で助け出した謎の少年。本名も素性も分からず、記憶も失っていたが、蔦屋で働きながら次第に絵の才能を開花させていく。
SNSでは「歌麿に染谷将太がキャスティングされてるけど、骨格が唐丸っぽい」「写楽だと絵師として短命すぎるし、唐丸が写楽じゃないかと思える」など、視聴者の考察が飛び交っている。

一流の絵師(いちりゅうのえし)
江戸時代の絵師の中で、腕前や人気が群を抜いていた者たちを指す。浮世絵や肉筆画で江戸庶民を魅了し、高い報酬や名声を得た。彼らの作品は今も高く評価され、世界中の美術館にも所蔵されている。