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泣けるほどに美しいクライマックス!

べらぼう第28話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~

佐野世直大明神!

小田新之助(演:井之脇海)とおふく(演:小野花梨)がやってきたのは、江戸・日本橋。
かつて浅間山のふもとで農業してた2人、火山の大噴火でスッテンテンに!避難民=流民となって、頼ったのはあの男――蔦屋重三郎(演:横浜流星)!

で、頼られた蔦重、神対応すぎて泣いた。筆耕の仕事に、住む場所まであっという間に用意。スピード感、まるで現代の敏腕エージェント。

一方その頃、江戸城では事件が!

田沼意知(演:宮沢氷魚)が「覚えがあろう!」と叫ぶ佐野政言(演:矢本悠馬)に斬りつけられて瀕死
なんで!?何があったの!?……って思う間もなく、運ばれた田沼屋敷で意知は父・田沼意次(演:渡辺謙)に、最期の言葉を残す。

土山に預けた女郎を頼む…蝦夷の件も……」
あれもこれも自分でやりたかった……志を抱いたまま絶命

ここで父・意次の叫びが炸裂!
なにゆえ意知なのだ!!なぜ俺じゃないんだ!!!」。嗚呼…父親の慟哭がエグい……

で、情報屋かよってくらい何でも知ってる一橋治済(演:生田斗真)はというと、カステラ片手にこんな発言。
「意次なんて放っときゃそのうち死ぬから、あえて息子を斬るって…佐野、えぐすぎて震えたゾ!
と、お菓子も食ってるなんて黒幕感、全開!

次の日。田沼意知の葬列に集まる野次馬。
蔦重と歌麿(演:染谷将太)、大文字屋市兵衛(演:伊藤淳史)が見守る中、そこには呆然とした誰袖(演:福原遥)の姿が……。

ところが突然、「外道!鬼畜!」の大合唱から石が飛びまくる!
誰袖が意知の棺を庇って泣き叫ぶ!「どっちが外道なんだよ!!」って……もはや地獄絵図と化す

石を投げたのは、かつて平賀源内を陥れた丈右衛門だった男(演:矢野聖人)!

お前、ま〜た出たな!?
源内をハメたと思ったら、今度は大工で石投げて、数日後には浪人で「佐野世直大明神」の煽り幟(のぼり)を出す!?何役こなすんだよ!!(※この男、ぜんぶ同一人物です

蔦重は怒りを燃やしながら田沼意次に直談判。
「誰袖に仇討ち頼まれました。でも、相手はもう切腹済み。……これ、誰が得してるんです?」
浮かび上がる“世を忍ぶ役者”の存在。舞台の幕の後ろにはまだ見ぬ黒幕がいる予感!って予感じゃない!

意次は脇差しを差し出し、蔦重に「俺を討て!仇は俺だ!」と詰め寄る。
いやいやいや、重たいよ!って蔦重、即座に「筆より重いもんは持ちつけねえんで」と回避。冷静かつナイス回避!

そして、ついに決意する意次――
仇は討つ。生きて、意知が果たしたかったことをこの手で成していく
そう、これは“志”のリレー。感情じゃなく、意志で仇を討つスタイル!

で、黄表紙に書いてやる!と燃える蔦重だけど、出版元の須原屋市兵衛(演:里見浩太朗)がブレーキ。
「今の空気じゃ無理や。時代が田沼を許してへん」
そこに志げ(演:山村紅葉)が登場、蔦重を土山宗次郎(演:柳俊太郎)の屋敷へ急行させる。

待っていたのは、正気を失い呪文を唱える誰袖の姿……!
「仇を討ち、おそばに行くのでありんす(`;ω;´)」
やめて!そっちは地獄の桜見ルート!!

そしてラスト、蔦重のもとに届く一通の文。送り主は――なんと意次!
俺の仇討ちは、生きて志を果たすこと。お前の仇討ちも、そのうち聞かせてくれ」……渋すぎて鳥肌。

さらに江戸城で意次は、一橋治済との頂上バトルに臨む。
治済の背後に回り込み、耳元に「なにも失ってなどおりませぬ、あやつはここにおりまする」
まさに“父の魂”そのもの……泣けるほどに美しいクライマックス!!
意次キターーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!(魂ごと持ってかれた)

でも、ここで終わらないのがこの物語!
なんと、蝦夷の地で動いていた平秩東作(演:木村了)らの行方が不明!?
しかも、田沼屋敷前で倒れてた男が持ってた帳簿には…何が書かれてるのか!?

“志”は人を生かし、時代を変えるのか――?


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

お任せください!NHKドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の世界をもっと楽しめるよう、用語解説として、読者が**「ああ、そういうことか!」**と納得できるような、やや詳しくてわかりやすい説明を以下にまとめました。

べらぼう[用語解説]

佐野政言の意知に対する怒り

佐野政言(演:矢本悠馬)は、旗本でありながら、民の暮らしや政治の腐敗に強い怒りを抱いていた人物。

特に憤っていたのが、老中・田沼意次(演:渡辺謙)の政治姿勢です。当時の田沼政権は賄賂が横行しているとされ、「金の力でなんでも決まる」と庶民の不満が高まっていました。

政言が意知(演:宮沢氷魚)を斬ったのは、単なる個人的な怨みではなく、田沼政治そのものへの怒りの象徴的な行動だったとも考えられています。

「親ではなく、息子を討つ」という選択に、政言の“真の狙い”があったのでは……というのが一橋治済(演:生田斗真)の見立て。
まさに「悪政に対する体を張った告発」とも言える衝撃の事件だったのです。

>>なぜ、田沼意知は佐野善左衛門政言に殺されたのか?5つの理由と時代背景を徹底的に調査!

丈右衛門だった男の謎?

この男(演:矢野聖人)、とにかく何者かわからなすぎて怖い!

元々は、平賀源内(演:安田顕/回想)を陥れた張本人として登場。その後、なぜか大工姿で田沼意知の葬列に石を投げる過激な運動の先導者に。そして数日後には、浪人姿で「佐野世直大明神」の幟(のぼり)を立てて登場…。

もはや「何役だよ!?」と視聴者総ツッコミ状態ですが、これがただの市井の男で終わるわけがない。蔦重(演:横浜流星)も、「役者か、世を忍ぶ者では?」と睨んでおり、背後には大きな黒幕の存在が匂わされています。

源内事件・田沼失脚・佐野の神格化——すべてを“演出”している、世論操作の黒い糸を引く存在かも?

>>一橋治済は『べらぼう』のラスボスか?将軍の父が仕掛けた“江戸の裏事情”

誰袖と土山宗次郎の関係

事実では、誰袖(演:福原遥)は土山宗次郎(演:柳俊太郎)に身請けされました。

誰袖は、もともと意知に見初められ、遊女から身請けされた過去を持つ女性。その純粋な想いは、意知の死によって深く傷つき、心を壊してしまいます。

そんな誰袖を支え、庇護しているのが土山宗次郎。土山は蝦夷地(現在の北海道)政策に関わるキーマンで、田沼意次の命で極秘任務を担う情報通でもあります。

彼の屋敷に“離れ”があり、そこに誰袖をかくまい、見守っている様子からも、土山は誰袖を単なる「被害者」としてではなく、大切な存在として扱っていることが伝わってきます。

恋愛感情というよりは、「心を壊した人を救いたい」という静かで深い思いやりがにじむ関係性。

一方で、誰袖が呪詛の言葉を唱え、佐野政言一族を呪おうとする場面は、見る者に強烈な衝撃を与える印象的なシーンとなりました。

>>べらぼうに儚い誰袖の恋と最期!福原遥が纏う、江戸一の花魁の時代背景を徹底解説