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母の思い…

べらぼう第41話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~

歌麿美人大首絵

須原屋市兵衛(演:里見浩太朗)がついに引退——!
絶版の『海国兵談』を広めた罪で「身上半減」。それでも彼は言う。「本屋の役目は“真実”を伝えることだ」…もう渋すぎて泣いた。蔦屋重三郎(演:横浜流星)、心に刻め、その言葉。

そんな中、蔦重の頭にピカーン!と閃き。試し刷りを見て「背景を雲母摺りにしたらキラッキラで楽しいんじゃね?」。
「金銀より安上がりだし!」って、コスパ天才すぎて草。職人魂と商売センスが共存する男、蔦重、マジ神かよ!

一方で滝沢瑣吉(演:津田健次郎)が突然ぶっ込む。「お主、男色ではないのか?」

まさかの質問に歌麿(演:染谷将太)が即答。
俺は“好きな人”と“それ以外”で分けてるだけ」。
現代でも刺さる名言すぎてバズ確定。

だけど、つよ(演:高岡早紀)は彼の過去を思い出して胸がギュッと……。
「もっと自分を大事にしな!」と怒る姿に母の愛があふれる。そう、彼女はこの物語の“母なる太陽”なんです。

そして時代は動く。蔦重とてい(演:橋本愛)は新年の書物企画を考える。
美しい文字に憧れる女性は多いはず」とてい。
蔦重もノリノリで国学者・加藤千蔭(演:中山秀征)をスカウト!接待で仲間に引き入れる商才たるや、まさに出版界の策士!

でもその頃、歌麿の胸の奥は静かに燃えていた。「蔦重が同じ気持ちなわけねぇ」と笑いながら、本当は苦しい。
彼の言葉、「綺麗な抜け殻だけが残ればいい」って、詩人か。恋も芸術も、燃え尽きたあとに残る“形”こそが永遠なんだね…。

一方、江戸城では徳川家斉(演:城桧吏)に嫡男・竹千代誕生の報。
お祝いムードの中、松平定信(演:井上祐貴)がまさかの辞職願!?

だがこれは芝居!一橋治済(演:生田斗真)を牽制する策。この権力バトル、裏の裏まで深すぎて、もう将軍家の人間関係ドラマ地獄すぎる!

蔦重は商談のため尾張へ。出発前、つよが彼の髷を結いながら語る。
柯理 ( からまる )強くならなきゃ生きてけなかったんだね…でも、人の弱さにも気づける男になりな」。母の言葉に、涙腺崩壊。

「おっかさん…」つぶやく蔦重……完全に親子の名シーン確定。

そして始まる“尊号一件”。
朝廷が天皇の父に「太上天皇」の称号を贈ろうとするも、定信ブチギレ。

そこへ追い打ちの報告、「ロシア船が来た!」——時代が、大きく揺れ動く音がした。

蔦重の夢、歌麿の想い、母の祈り。すべてが交差する江戸の空に、波乱の予感。
果たして、蔦重たちはこの時代の荒波を、どう乗り越えるのか——!


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

べらぼう[用語解説]

『海国兵談』

江戸時代の蘭学者・林子平が書いた本で、「日本も海防をしっかりしないと外国が攻めてくる」と警鐘を鳴らした内容です。特にロシアの南下を危険視しており、当時としてはとても先進的な考え方でした。

しかし幕府から「不安をあおる」として発禁(発売禁止)になり、関係者が処罰されました。劇中では須原屋がこの本を流通させたことで処分を受けます。

『三国通覧図説』

林子平による地理書で、日本・朝鮮・琉球(沖縄)三国の地図や情報をまとめた本です。日本人にとって初めて「東アジアを俯瞰して見られる」本として話題になりました。

こちらも幕府の許可を得ずに出版されたため問題となり、須原屋と蔦屋重三郎が処罰を受ける原因のひとつになりました。

大首絵

浮世絵の一種で、人物の「顔」や「上半身」を大きく描いた肖像画のことです。

それまでの浮世絵が全身像中心だったのに対し、表情や感情を大胆にクローズアップしたこの形式は、喜多川歌麿が確立しました。
まるで現代のポートレート写真のように、見る人の心を惹きつけるスタイルです。

雲母摺り(きらずり)

浮世絵の背景などに「雲母(きら)」という鉱物の粉をまいて、キラキラと輝かせる印刷技法です。
金や銀より安価で、上品な光沢が出るため、江戸の庶民にも人気がありました。

ドラマでは、蔦屋重三郎がこの技法を思いつき、「淡い色が生きる!」とアイデアを出すシーンがあります。センスの塊すぎて「蔦重、天才!」と話題になりましたね。

『婦人相学十躰(ふじんそうがくじってい)』

喜多川歌麿が描いた美人画シリーズで、女性の顔やしぐさを「人相学(顔で性格や運勢を占う学問)」の視点から描いた作品です。蔦屋重三郎の企画力と歌麿の観察眼が合わさり、江戸の町で大人気となりました。

ドラマでは、蔦屋が店に「人相見(にんそうみ)」を呼び、お客が行列を作るほどの盛況ぶりを見せています。

柯理 ( からまる )

蔦屋重三郎の幼名(子どものころの名前)です。

母・つよは、貧しさから借金取りに追われる日々を送っていました。取り立ては容赦なく、幼い梩丸にまで手が伸びかねない状況。つよは息子を守るため、「あの子は自分の子じゃない」と嘘をつき、あえて突き放しました。

心を切り裂くような選択でしたが、それは息子を借金地獄から逃がすための唯一の手段でした。泣く泣く別れながらも、母は信じていました――“あの子はきっと、自分の力で生き抜く”と。