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空飛ぶ源内

べらぼう第44話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~

空飛ぶ源内

蔦屋耕書堂が嵐の前の静けさ…

いや、静けさというより完全に“沈黙”。店主・蔦屋重三郎(演:横浜流星)はどんより、女房のてい(演:橋本愛)は体調ガタ落ち。

そんな時、颯爽と名乗りを上げたのが、重田七郎貞一(演:井上芳雄)。「駿府生まれでござい!」と現れた若武者、袖の下に“源内風の凧”ってクセ強すぎて笑った。

しかも貞一、平賀源内は死んでおらず「相良でかくまわれている」と爆弾発言。いやいや、源内、生きてんの⁉

これには蔦重もさすがにテンション上がりきらず、むしろ眉間にシワ寄せながら蘭学界のレジェンド、杉田玄白(演:山中聡)のもとへ。すると玄白は、「直武が源内の翌年に不審死したんだよね……」と、また新しい謎を放り込む。

そこへ朋誠堂喜三二(演:尾美としのり)が江戸に戻ってきて「源内、秋田で巨大な紙風船上げて、そのまま蝦夷へ飛んでったって噂あるよ」とか言い出す。源内、空飛ぶ発明家かよ!

源内の“痕跡探し”に本気スイッチが入った蔦重。三浦庄司(演:原田泰造)や大田南畝(演:桐谷健太)を訪ね歩き、ついに「西洋婦人画」を入手。

するとていがポツリ……
「もしや、絵師になっておられる…とか?」
いやその可能性あるのよ…源内なら何でもやるから!

そんな矢先、芝居町で“源内っぽい人影”を発見した蔦重。追いかけたら長谷川平蔵宣以(演:中村隼人)と激突するわ、見失うわで大混乱。けどこれを聞いたていは一気に復活。推しの生存説は女の活力なのよ……わかる。

ところで、乙女心に敏感な歌麿(演:染谷将太)も不穏。ていは歌麿が吉原で描いた「恋心」を、蔦重が彩色して発売すればいいのでは?と提案。

「旦那さんなら歌さんの好み、手に取るように分かるでしょう?」
って、夫婦の連携プレーが尊い。SNSだったら「夫婦尊すぎて泣いた!」案件

しかし吉原で豪遊中の歌麿に作品を見せた瞬間、地獄が。
歌麿「こんなの紙くずですよ!」
……即ビリビリ。撒き散らし。情緒どこいった。天才肌すぎて草。

そんな混乱が続くある日、店先に謎の草稿『一人遣傀儡石橋』が置かれ、読んでみれば…
「そこに現れたるは、古き友なる源内軒」
いやこれ、源内本人が続編書いた以外考えられんのだが?

紙には“寺の名前と日時”。完全に呼び出し状。ミステリー展開急すぎ。

指定の日、蔦重が安徳寺へ行くと、
三浦庄司、長谷川平蔵、松平定信(演:井上祐貴)、柴野栗山(演:嶋田久作)、さらに元大奥取締役・高岳(演:冨永愛)まで勢揃い。
え、主要キャラ全員集合の特番ですか?

そこで蔦重は“徳川家基の手袋”という殺人事件の証拠品を見せられるわ、定信からは
「我らも傀儡にされていた。ゆえに共に敵を討とうぞ」
とまっすぐな誘い。蔦重、まさかの討伐チーム加入待ったなし。

店の危機どころじゃない。もう国を揺るがす大事件にど真ん中である。

そして静かに聞こえる読者の声がある。
――源内は生きているのか?
――誰が“傀儡”を操っているのか?
――そして蔦重は、この戦にどう関わるのか?

物語は、いよいよ後戻りできない闇の核心へ。
次回、さらに深い闇が口を開く――覚悟して待て。


時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。

べらぼう[用語解説]

平賀源内の死

江戸時代の発明家・平賀源内は、安永5年(1776年)に獄中で亡くなりました。人を誤って殺めたとして投獄され、病状が悪化したことが死因とされています。奇才として知られた源内の最期は、今も多くの謎を残しています。

重田七郎貞一

ドラマ内の人物で、駿府生まれと名乗る謎めいた青年です。源内に関する重大な情報を持ち、蔦屋耕書堂に現れたことで物語に大きな波紋を広げます。創作されたキャラクター

杉田玄白

江戸時代の医師で、『解体新書』をまとめた蘭学者として有名です。西洋医学を日本に広めた第一人者で、多くの弟子を育てました。ドラマでは源内の消息に関する重要な情報を語ります。

朋誠堂喜三二

戯作者として知られる江戸の文筆家です。ユーモアのある作品で人気があり、源内とも交流があった人物です。ドラマでは、源内に関する噂を蔦屋に伝える役目を持っています。

三浦庄司

田沼意次の側近。幕府の役人で、蔦屋の周辺にいた人物として描かれます。情報通で、源内にまつわる謎を追う蔦屋が相談を持ちかける相手の一人です。

大田南畝

本名・大田直次郎。狂歌師(ユーモアある短歌を詠む人)として有名で、「蜀山人(しょくさんじん)」の号でも知られています。気さくな文人として、江戸文化の中心人物でした。

長谷川平蔵宣以

「鬼平」として有名な火付盗賊改方(治安担当)の長官です。実在の人物で、盗賊を捕える手腕に優れました。ドラマでは蔦屋の周囲で起こる事件にも関わる存在として登場します。

『一人遣傀儡石橋』

『一人遣傀儡石橋』(ひとりづかい かいらい いしばし)は、ドラマ内に登場する謎の草稿(物語)です。「死を呼ぶ手袋」の続編のような内容で、源内本人が書いたかのような筆致が特徴です。物語の核心に関わる重要アイテムとして描かれます。

『七ツ星の龍』

ドラマ内に登場する架空のヒーロー的存在で、史実には登場しません。
田沼意次の家紋である「七曜(しちよう)」――七つの星を円形に配置した紋――に由来しており、「七ツ星の龍」はその星を背負うような“義賊・英雄”として描かれます。

柴野栗山

儒学者で、松平定信の側近として知られた人物です。政治・教育に強い影響を与えた学者で、堅実で理性的な人物像が史実にも残っています。

高岳

元大奥の取締役(管理役)を務めた人物です。大奥の情報や権力構造に詳しく、物語では事件の情報を握るキーパーソンとして登場します。

徳川家基の手袋

将軍家の若君・徳川家基が身につけていたとされる手袋です。ドラマでは「殺人事件の証拠品」として扱われ、物語の大きな謎を解く鍵となります。