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べらぼう第46話あらすじ～蔦重栄華乃夢噺～
曽我祭の変
歌麿（演：染谷将太）が突然、てい（演：橋本愛）と一緒に蔦屋重三郎（演：横浜流星）の前に登場。ていが「出家したい」とか言い出し、もう空気が修羅場。歌麿が代弁する気持ちがまた刺さるんです。
「好きすぎて仏の加護ほしいんだってよ！」と歌麿がブチまけ、私も思わず、切なすぎて泣けた……。
そして極めつけは「このべらぼうが！」。歌麿、語彙力バグってて草。
でもその裏には、無茶ぶりしてくる蔦重が恋しいという本音。結局、リアルすぎる役者絵の無茶を、歌麿がノリよく受けちゃうのがまた可愛い。
一方で、一橋治済（演：生田斗真）のいる政治サイドは空気が重い。将軍・徳川家斉（演：城桧吏）が「祟りじゃ？」と言い出すけど、父・治済は「いや、一橋に感謝しているのだ、恩人を祟るような方と？」と冷やかすぎて逆に怖い！
そんな暗雲が立ち込める中、「チーム写楽」は歌麿の助言で急成長。絵師たちが天才ムーブ連発で、蔦重は安堵。しかし、芝居小屋で役者観察すると絵師がバレるという痛すぎる盲点が発覚。
そこで蔦重が奇策を決行。大勢の絵師を引き連れて芝居町にドーン！「大名行列かよ」とツッコミながらも、この圧で誰が描いてるか分からなくする作戦。しかも複数の絵を“パズルのように合体”して仕上げる職人芸。もう、歌麿＆蔦重は神レベル！
遠近法「手前ドーンで、奥キュッね」、線を薄くして蘭画風に寄せるなど、どんどん“写楽感”が増し、ついに松平定信（演：井上祐貴）から「東洲斎写楽」の名を授かる展開。
写楽作品二十八図が江戸に放たれ、町がザワつくザワつく。
特にグニャ富こと中山富三郎（演：坂口涼太郎）の特徴を捉えすぎた絵が大ヒットし、「源内は生きてる？」説まで噴出。そこに田沼意次や徳川家基の死の噂を絡める江戸民のゴシップ力が、強すぎる！
噂は治済にも届き、大崎（演：映美くらら）が浄瑠璃小屋に“源内らしき人物”がいると報告。「頭と尾で一橋です」と怪しすぎる脚本『一人遣傀儡石橋』を見せる始末。
ここで読者のみんなは気づく。「これ罠やろ？」って。もちろん罠。
実は大崎は松平定信のスパイ。すでに長谷川平蔵（演：中村隼人）に捕らえられており、一橋家に潜入してたという衝撃事実。裏切りの連鎖……、奥が深すぎる！
そして迎えた曽我祭。江戸中が浮かれる中、定信は浄瑠璃小屋で潜伏、治済と大崎が町に現れる緊張MAX展開。饅頭が配られ、平蔵が監視…いや、この布陣、絶対何か起きるやつ。
案の定、治済が蔦屋の店に寄って写楽の絵を買いながら、大崎を見つめる目がもう“何か企んでる人のそれ”。治済の不気味レベル100％超え、300％か！
そして出た、「毒饅頭」。
治済が差し出した饅頭には、なぜか「役者名」が入っていない。あれ？って思う間もなく、同じ“無名の饅頭”が定信側にも渡り、気づいた時には家来たちが次々ダウン。平蔵が止めるも時すでに遅し。地獄の展開！
通りでは、倒れた女が運ばれていく……遺体は大崎。スパイとして翻弄された彼女の最期に、胸がギュッとする。
その一方で、笑いをこらえて楽しそうに祭を後にする治済。いや怖すぎ！ホラーかよ！
祭りの喧騒の中、じわじわ迫る治済の闇。
写楽の成功が引き起こした波紋の裏は、もう誰にも止められない！
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか！」と言わせる快作に挑戦中。
べらぼう［用語解説］
曽我祭（そがまつり）
曽我祭は、江戸時代の芝居町などで人気だった「曽我兄弟の仇討ち物語」を題材にしたお祭りです。
曽我兄弟とは、父の仇を討つために命がけで挑んだ勇敢な兄弟のことで、江戸では“忠義と兄弟愛の象徴”として親しまれてきました。
祭りの日には、曽我兄弟ゆかりの演目が歌舞伎や人形浄瑠璃で上演され、町には屋台や出し物が並び、大勢の人でにぎわいました。江戸っ子にとっては、華やかさとスリルが合わさった“初夏の大イベント”のような存在です。
ドラマでは、このにぎやかな曽我祭が、物語の緊張が一気に高まる重要な舞台として描かれています。
『一人遣傀儡石橋』（ひとりづかい かいらいいしばし）
『一人遣傀儡石橋』は、物語の中で登場する架空の浄瑠璃（人形劇）の台本です。
タイトルの「一人遣」は“ひとりで人形を操る流派”、「傀儡」は“人形劇”、「石橋（しゃっきょう）」は能楽などにも登場する、獅子が舞台上で躍動する有名な演目です。
ドラマでは、この浄瑠璃台本そのものが“仕掛け”として使われており、物語のキーパーソンたちが互いを探り合うための「暗号」や「誘導」の役割を果たします。
特に、「頭と尾で『一橋』になる」という作中の仕掛けは、誰かが誰かを意図的に誘導していることを示す“劇中劇のトリック”として描かれています。
史実に実在する作品ではありませんが、当時の浄瑠璃文化を感じさせるリアルな設定が魅力です。
一橋治済（ひとつばし はるさだ）の“闇”
ドラマ「べらぼう」で描かれる一橋治済は、とても不気味で謀略に長けた人物として描かれていますが、この“闇のキャラクター”はあくまでフィクション寄りです。
史実の治済は、将軍家の血筋に連なる一橋家の当主で、政治的にも大きな影響力を持っていました。
特に、名君として知られる徳川家斉の父であり、幕府の人事に関わることも多かったため、「裏で動く実力者」というイメージが後世に強く残っています。
ただし、ドラマのように“毒殺”や“陰謀巡らす黒幕”的な描写が直接史料に残っているわけではありません。「政治に影響力があった人物」がドラマ化で“闇のあるキャラ”としてデフォルメされるのは、時代劇ではよくある手法です。
つまり、治済の“陰のイメージ”は、史実の影響力＋後世の想像＋ドラマ的脚色が混ざって生まれたものだと考えると分かりやすいです。
「べらぼう」の治済は史実より“だいぶ怖め”に作られていますので、視聴者が混乱しないように、NHKとしても分かりやすく線引きしている印象です。
