べらぼう第10話あらすじ~蔦重栄華乃夢噺~
『青楼美人』の見る夢は
吉原に冬が訪れ、瀬川(演:小芝風花)の身請けが決定。ラストを飾る「花魁道中」がいよいよ始まるってことで、吉原はお祭りムード!……なのに、蔦屋重三郎(演:横浜流星)はどんより曇天。そりゃあ、想い人がいなくなるんだもん。情緒、大渋滞中……。
そんななか、吉原の親父たちから「瀬川たち花魁の錦絵本を作ってくれ」との依頼が。え、無茶ぶり早すぎん?でも蔦重は「せめて最後に、瀬川のためにできることを」と涙をこらえて受注。もう泣ける……。
一方、江戸市中では、蔦重の出した『吉原細見 籬の花(まがきのはな)』が全然売れない問題が発生!地本問屋とは冷戦状態だし、悪評も広まってきた。やばい、吉原がオワコン扱いされる寸前!?
ここで現れるのが救世主・須原屋市兵衛(演:里見浩太朗)。「今はウチらが細見出してるし、あんたは“改”に徹すればいんじゃね?」とド正論。でもね、それじゃ蔦重の魂が燃えないんだよ!
そこで、平賀源内(演:安田顕)が神アドバイス。「やりたいこと、やりなよ!」天才すぎて草。蔦重はついに気づく。「吉原を昔のような“憧れの場所”にしたい。瀬川を笑顔にしたい」——もう、心のプロポーズじゃん、それ!
源内の「江戸城みたいに吉原を“仰ぎ見る場”にしようぜ」に背中を押された蔦重は、将軍・徳川家治(演:眞島秀和)に錦絵本を献上するという、トンデモ大作戦を決行することに。蔦重、攻めすぎィ!
まずは親父連にプレゼンし、資金集め。すると駿河屋市右衛門(演:高橋克実)が「貸付ならワシが半分出す」と漢気発動。そこから絵師・北尾重政(演:橋本淳)&勝川春章(演:前野朋哉)を巻き込み、超豪華絢爛な錦絵本が爆誕!チーム蔦重、ガチで有能!
完成した本を持って、田沼意次(演:渡辺謙)邸へGO!
蔦重は「瀬川の落籍祝いに、吉原の格を上げたい」と熱弁。田沼様、納得のうなずき。よっ、殿のご寛容!
で、田沼意次が徳川家治に献上しに行ったら、家治が爆弾発言。田安賢丸(演:寺田心)の妹・種姫(演:小田愛結)を養子にする」だと!? さらに将来、徳川家基(演:奥智哉)と結婚させたいとか、政略フルスロットル!これ、ガチで跡継ぎ争い勃発の予感!
その裏で、ついに瀬川の落籍当日。蔦重は瀬川に錦絵本を手渡す。そこには本を読む瀬川の姿が——ロマンチックすぎて泣いた!
「吉原を、売られた女郎がいい思い出として出ていける場所にしたい」って、まさかの社会改革宣言。蔦重、神かよ!
「その夢をこれからも見続ける!」と告げた蔦重に、瀬川は涙ぽろぽろ。まじで感情爆発。そして、煌びやかな花魁道中ののち、瀬川は鳥山検校(演:市原隼人)のもとへ——。
蔦重の愛、吉原の未来、将軍家の野望。全部が動き出す、壮大な幕開け!果たして、蔦重の夢は江戸を変えるのか——!?
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。
べらぼう[用語解説]
『吉原細見 籬の花(まがきのはな)』
蔦屋重三郎が編集した、吉原の遊女や妓楼の情報をまとめた案内書です。「籬の花」は、吉原の遊女たちを花に例え、彼女たちの魅力を紹介しています。
この細見は、吉原の文化や風俗を知る上で貴重な資料となっています。
須原屋市兵衛(すはらや いちべえ)
江戸時代の書物問屋で、吉原細見や浮世絵などの出版を手がけました。蔦屋重三郎とも関わりがあり、吉原文化の発信に貢献しました。その出版物は、当時の人々に広く読まれ、人気を博しました。
瀬川の落籍祝い
花魁・瀬川が身請けされ、遊女としての籍を抜けることを祝う行事です。この際には、花魁道中や宴が催され、多くの人々が祝福に訪れました。
瀬川の落籍祝いも、吉原の一大イベントとして盛大に行われました。
花魁道中(おいらんどうちゅう)
吉原の花魁が、禿(かむろ)や新造(しんぞう)を従え、豪華な衣装で練り歩く姿を指します。特に身請け前の「名残の道中」は、遊女としての最後の晴れ舞台として、多くの見物客を集めました。
瀬川の花魁道中も、江戸市中で話題となり、盛大に行われました