全私=「全米が泣いた」から派生した感動を表す表現
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ありがた山の寒がらす
【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~1話】
時は1772年、江戸の空が真っ赤に燃えた!——「明和の大火」で町は地獄絵図。逃げ惑う民、鳴り響く半鐘。その鐘を打ち鳴らすのは、あの男・蔦屋重三郎(演:横浜流星)!櫓の上で鐘ガンガン鳴らしてるけど、大丈夫!?火の粉めっちゃ飛んでるぞ!
その目に飛び込んできたのは、幼なじみの花魁・花の井(演:小芝風花)。彼女は禿たちと一緒に、吉原の守り神「九郎助稲荷」の狐像を命がけで守ってる。…って、えっ!?この火の海で神様も避難!?まさかの“狐レスキュー”発動に、蔦重、即対応!なんと狐像を「お歯黒どぶ」にザブン!神様には申し訳ないけど、その発想、天才すぎて草。
逃げる途中で少年(後の唐丸 演:渡邉斗翔)を助けた蔦重。火事の中で人助けまでしてるの、まじ江戸のスーパーヒーロー!炎は三日三晩燃え続け、江戸の町をまるっと焼き尽くす。この時代に消火器もないってマジ地獄。
それから1年半。1773年の江戸——蔦重は吉原近くの茶屋「蔦屋」で働いてた。店主は兄貴分の次郎兵衛(演:中村蒼)。でも蔦重、実は超複雑な出自。養子だし、駿河屋市右衛門(演:高橋克実)に拾われた元・行き場ないキッズ。そう、吉原は“ワケあり”たちのサバイバルゲーム会場だったのだ…。
でも蔦重、茶屋だけじゃ飽き足らず、貸本屋までやってる二刀流っぷり!しかも、火事で助けた少年に自分の昔の名前「唐丸(からまる)」を名付け、弟子入りさせてるの最高にエモい。
そんなある日、花の井から「朝顔(演:愛希れいか)にご飯届けてくれない?」って頼まれる。軽く頼んでるけど、朝顔がいるのは吉原の“最底辺ゾーン”河岸見世。しかも体壊して寝たきり。蔦重は料理と一緒に本も持参して、読み聞かせしてるって…え、優男すぎて泣いた。
でも吉原の現実はハードすぎる。岡場所と宿場に客を取られまくり、吉原の昼間は閑古鳥。けど夜になると華やかになるのが吉原の“二面性”。花魁道中でキラッキラな花の井に目を奪われた武士が大見世に突撃…が!まさかの入店拒否。
しかしこの武士、ただのイケメンじゃなかった。連れが言い放つ——「こやつは火付盗賊改方・長谷川平蔵の息子じゃ!」って、えええ!?あの長谷川平蔵の血筋!?しかも息子・長谷川平蔵宣以(演:中村隼人)、すでに家督継いでるっていう爆弾発言。
これを聞いた蔦重、すかさず「それなら吉原一の茶屋でおもてなしを…」と神対応発動!そしてそのまま駿河屋へと“極上のカモ”をご案内。もう蔦重、営業スキルが商社レベル。
しかし、平穏は長く続かない。翌日、朝顔が無惨に命を落としたことが判明。着物も奪われ、河岸に打ち捨てられていた…。あまりに理不尽、あまりに残酷すぎて、もう涙が止まらない…。
飢える女郎達を救うべく、蔦重は吉原の“おやじ達”に炊き出しを頼むが…見事にスルー。仕方なく奉行所に“岡場所取り締まって”と訴えるが、「名主じゃないとダメ」と門前払い。もうこの時代、融通効かなさすぎて震える。
それでも諦めない蔦重。偶然立ち寄った長屋で、謎の男と出会う。彼の名は…平賀源内(演:安田顕)!あの奇才爆誕。源内の助言で、幕府のトップ老中・田沼意次(演:渡辺謙)に直談判するという無謀チャレンジ開始!
田沼の答えは冷静かつ刺さる——「客が来ないのは、人を呼ぶ工夫が足りないのでは?」まさかのマーケティング指南キタ——————!
吉原に戻った蔦重、でも“おやじ達”は激怒モードMAX。田沼のとこ行ったってバレて、大桶に強制監禁!まるで江戸のスカイプ会議にドタ参して炎上した人みたいな展開。
でも桶の中で閃いた!店にあった「吉原細見」を見て、何かに気づいた蔦重。ここから始まる、吉原の“バズる仕掛け”…!?
果たして蔦重は、この沈みゆく吉原を救えるのか?
次回、江戸のマーケ天才が仕掛ける「遊郭リブランディング大作戦」に乞うご期待!
時代を超えて江戸を伝える語り部
時代屋こはる
江戸の粋と人情に恋した「時代屋こはる」。ドラマの情景を鮮やかに描き、笑いと涙を織り交ぜながら、今に蘇る歴史の物語を語り継ぐ。時にツッコミ、時に胸アツな筆さばきが自慢。歴史好きの皆さまに「そう来たか!」と言わせる快作に挑戦中。
べらぼう[用語解説]
- 吉原
江戸時代の公許の遊廓(ゆうかく)。最初は日本橋にあったが、後に浅草に移転し「新吉原」と呼ばれた。花魁(おいらん)をはじめとする遊女が客を迎えた。 - 江戸の火事
江戸時代、木造建築が密集していたため、大規模火災が頻発した。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われるほど日常茶飯事で、有名なものに「明暦の大火」がある。 - 花魁・花の井
「花魁」は遊廓で位の高い遊女を指し、特に吉原の象徴的存在。「花の井」はその中でも名の知れた花魁の一人で、華やかな衣装と教養で多くの客を魅了した。 - 火付盗賊改方・長谷川平蔵
江戸幕府の治安維持組織で、放火や盗賊を取り締まった。長谷川平蔵(1755-1795)はその頭取として活躍し、庶民から「鬼平」として恐れられたが、その人情味ある裁きも評判だった。 - 平賀源内
江戸時代の発明家・蘭学者。エレキテル(摩擦発電機)や寒暖計を製作し、「土用の丑の日」に鰻を食べる習慣を広めたと言われる才人。 - 田沼意次
江戸幕府の老中(1719-1788)。商業と殖産興業を奨励し、財政改革を推進したが、賄賂政治として批判を受け、失脚後に「寛政の改革」でその政策は否定された。