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蛸やエイ、人魚とも!?「とんでも春画」

蛸やエイ、人魚とも!?「とんでも春画」

左は北斎「蛸と交わる女」、右は勝川春英「エイと交わる漁師」。昔から、男も女も好きものは、なんだって相手にしてします。人間の本性が動物だからです。

北斎による「世界一有名な春画」として知られるのが、大小2匹の蛸に口と下半身を吸われる海女の痴態を描いた、「蛸と海女」の図である。北斎の艶本『喜能会之故真通(きのえのこまつ)』の中に収められている。

勝川春英は『御覧男女姿(おみなめし)』のなかで、漁師が海岸で赤エイと交わる場景を描いている。

(中略)

エイの腹下の口(総排出腔)が人間の女性器に似ているため、とくに沖縄諸島で漁師とエイが交わる地方民談(エイ女房譚)が伝えられてきた。

『とんでも春画』鈴木堅弘[著]
思わずゾッとする女幽霊との交合図...、江戸の想像力の極みと呼ぶべき、奇々怪々なる春画130余点を、気鋭の研究者が読み解きます。本邦初公開図版も多数掲載。

蛸やエイ、人魚とも!?「とんでも春画」

ニッポンは昔からすごかった!
「人ならざるもの」との交わりを描いた、奇想天外のエロスが勢ぞろい。

こわい、あやしい、ばかばかしい。国貞や国芳による性器頭の妖怪春画から、思わずゾッとする女幽霊との交合図、そして北斎の傑作「蛸と海女」まで。

江戸の想像力の極致と呼ぶべき、〈人ならざるもの〉との交わりを描いた計130余点を、気鋭の研究者が読み解く。本邦初公開作品も多数収録。あなたの知らない驚きの春画を、胸やけするほど御覧に入れます。

【目次】
はじめに

尋常ならざる春画はなぜ生まれたのか?
答える人=石上阿希[国際日本文化研究センター特任助教]

〈とんでも春画〉の全貌
解説=鈴木堅弘 [京都精華大学非常勤講師] 1 妖怪/2 幽霊・死者/3 神仏/4 鬼・地獄/5 動物/おまけ 奇想天外

〈とんでも春画〉を読み解く
文=鈴木堅弘
○妖怪春画と江戸文化
○春画に描かれた〈異形の性神〉――庶民信仰における性器イメージ
○謎解き、北斎の「蛸と海女」

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