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『浮世絵から写真へ―視覚の文明開化―』展

遠近法を駆使した大胆な構図で、江戸の情景を描き、ゴッホやモネにも影響を与えた浮世絵師・歌川広重晩年の傑作「名所江戸百景」。 それからおよそ160年経った現代の東京で、広重が描いた江戸の面影を探し求めるのは、浮世写真かを名乗る「喜千也」氏だ。『週刊文春』2019.5.30より

初めて「浮世写真家」という言葉を聞きました。

と、いうか見ました。今週の『週刊文春』で、歌川広重「江戸名所百景」の浮世絵を、写真で表現しています(一部合成)。

浮世絵を写真で表現するといっても、同じような写真を撮るのには大変な時間がかかります。

たとえば、あなたが神社に参拝に行かれたとします。誰もいない拝殿の正面を写真に撮りたいとします。しかし、参拝者は列をなして続いています。特にお正月や休日には。そこで、あなたはできるだけ人が少なくなるのを待ちますが、すぐに、5分、10分と経ってしまいます。

「浮世写真家」喜千也さんの写真に添えられたコメントをみても、実に時間をかけていらっしゃいます。足掛け3年もかけて撮った写真も掲載されていました。それも、ホテルの部屋からとありますから、さぞかしお金がかかったことでしょう!

また、鯉のぼりの写真は、広重の絵と同じようにはためくまで、400カット近く撮り続けたと言います。

「浮世写真家」喜千也さんのサイト

そんな「浮世写真家」喜千也さんの作品は、『週刊文春』には5点しか掲載されていません。Googleで検索してみました。全37点掲載されているサイトを見つけてました。興味がありましたらどうぞ。

浮世写真家 喜千也 Kichiya | nippon.com 1961年生まれ、東京都港区白金台育ち。慶応義塾大学法学部卒。2013年より、歌川広重「名所江戸百景」を題材にした今昔比較写真の撮影をスタートし、「浮世写真家 喜千也」を名乗る。17年12月に、ニコンプラザ新宿「THE GALLERY 2」にて初の個展を開催。現在は、朝日カルチャーセンターで野外講座「広重目線で観る『名所江戸百景』」や、綜合藝術茶房・喫茶茶会記にて「喜千也×廣重 江戸百今昔比較DIGITAL LIVE」を不定期で開催している。 署名記事数:37 最終更新日:2019.05.22