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北斎とライバルたち

浮世絵展・北斎とライバルたち[太田記念美術館]

北斎とライバルたち」展では、数多くの浮世絵師たちが北斎と覇権を争い、影響を受けたり与えたりしていました。同時代に活躍した総勢15名以上の絵師たちの作品を並べ比べることで、北斎とライバルたちを分かりやすく紹介しています。

北斎とライバルたちとの交流、北斎が手掛けたさまざまなジャンル、北斎を模倣した次世代の浮世絵を取り上げ、比較することで「北斎とライバルたち」がとても分かりやすくなっています。

【会期】2022年4月22日(金)~6月26日(日)
前期 4月22日(金)~5月22日(日)
後期 5月27日(金)~6月26日(日)
※前後期で全点展示替え※4月25、5月2、9、16、23-26、30、6月6、13、20日は休館
【一 般】1,000円
【大高生】700円
【中学生以下 】無料

北斎とライバルたち

(左)葛飾北斎「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」(後期)
(右)歌川広重「不二三十六景 相模七里か浜風波」(後期)

北斎とライバルたちとの交流

「北斎とライバルたち」展では、歌川広重、東洲斎写楽、溪斎英泉、歌川国芳など、同時代に活躍した絵師たちを取り上げ、北斎と他の絵師たちがどのような交友関係だったかも掘り下げます。

北斎とライバルたち

葛飾北斎「冨嶽三十六景 深川万年橋下」(後期)
歌川国芳「東都富士見三十六景 新大はし橋下の眺望」(後期)

北斎が手掛けたさまざまなジャンル

北斎はさまざまなジャンル、役者絵や武者絵、風景画や美人画などで活躍していました。

北斎と写楽の役者絵

葛飾北斎「三代目市川高麗蔵」(後期)
東洲斎写楽「二代目瀬川富三郎の大岸蔵人妻やどり木」(後期)

北斎と国芳

葛飾北斎「鎌倉の権五郎景政 鳥の海弥三郎保則」(前期)
歌川国芳「通俗水滸伝豪傑百八人一個 出林龍鄒淵」(前期)

北斎を模倣した次世代の作品も紹介

北斎は、次世代の絵師たちにも影響を与えました。それは直接の門人だけに限らず、流派の異なる絵師たちにも及んでいます。「北斎とライバルたち」展では、北斎の作品を模倣した次世代の絵師たちの作品も紹介します。

歌川広景と落合芳幾

歌川広景「江戸名所道戯尽 四 御茶の水の釣人」(後期)
落合芳幾「百もの語 小幡小平治 十」(前期)

北斎と広重の見どころ(違い)

北斎と広重

葛飾北斎「冨嶽三十六景 登戸浦」(前期)
歌川広重「冨士三十六景 相模江之島入口」(前期)

葛飾北斎が亡き後、歌川広重は「冨士三十六景」を発表。北斎と広重が、鳥居越しに眺めた富士山を描いています。北斎は幾何学的かつ奇抜な構図広重は見たままの構図となっています。2人の個性の違いが、はっきりと表れています。

おわりに

一つの浮世絵ではなかなか捉えられなくても、比べることによってその違いが明解になり、それぞれの浮世絵の良いところに気づきます。

「北斎とライバルたち」展では、どのような展示になっているか分かりませんが、今までの単なる展覧会とは違った見方により、浮世絵の楽しさが分かるかもしれません。

このように、私たちは比べることによって、それぞれの特徴を理解できます。