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ジャポニスム―世界を魅了した浮世絵
ジャポニスムとは?
19 世紀後期〜20 世紀初めにかけて、大量に海を渡った日本の美術工芸品は、西洋の美意識に大きな影響を与え、ジャポニスムという動向として広がっていきます。
なかでも浮世絵版画は、多くの西洋画家たちに直接影響を与えたことが知られています。西洋の芸術家たちが浮世絵に出会った時、何を新しいと感じ、感動し、自らの芸術に取り入れようとしたのでしょうか。
これらの動向は「ジャポニスム」と呼ばれています。
この展覧会は、ジャポニスムの画家たちの作品が浮世絵から取り入れた視点をきっかけとして、浮世絵の特性と魅力を再発見しようとするものです。浮世絵の名品を中心に、欧米、ロシアからジャポニスムの作品を加えた約220 点を展示する、これまでにないユニークなテーマの浮世絵展です。
北斎、広重にゴッホ、ホイッスラーら総勢70人の作家による名品
これまで、「ジャポニスム」というテーマでの展覧会では西洋美術史から言及され ることが多かったのですが、本展ではジャポニスムに最も大きな影響を与えた浮世絵の構図や視点、色といった多角的なテーマから、ジャポニスムを検証し、現 代では当たり前のように見てしまっている浮世絵の魅力や特徴を再認識しようとす るものです。
鈴木春信-ロートレック
北斎の大浪はいかに世界にインパクトを与えたのか?
世界で最も有名な浮世絵と言える、葛飾北斎の《冨嶽 三十六景 神奈川沖浪裏》。そのインパクトは、西洋の芸 術活動に大きな影響を与えたばかりでなく、北斎以降の浮 世絵師たちにとっても波が重要なモチーフとなったほどでし た。本展では、北斎の「大浪」を発端に、国内外に展開 した波の表現を紹介します。
葛飾北斎の《冨嶽 三十六景 神奈川沖浪裏》
イワン・ビリービン《アレクサンダー・プーシキン著『サルタン王物語』挿絵》
知られざる、ロシアのジャポニスムを紹介
ジャポニスムの動向はロシアでも見られましたが、これまで日本で本格的に紹介されることはありませんでした。本展では、北斎や広重から影響
を受けたとされる、木版画を中心としたロシアにおけるジャポニスム作品を展示します。
【会 期】2022年1⽉12⽇(水)―3⽉6⽇(日)
【開館時間】10:00−18:00(金・土曜日は20:00まで) ※入場受付は閉館の30分前まで
【休館日】2月7日(月)
【観覧料】一般1,500円(1,200円)大学生800円(640円)小・中学生、高校生無料
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料
※( )内は前売り、市内在住65歳以上の方の料金
※前売券は千葉市美術館ミュージアムショップ、ローソンチケット(Lコード:35562)、セブンイレブン(セブンチケット)、千葉都市モノレール「千葉みなと駅」「千葉駅」「都賀駅」「千城台駅」の窓口にて1月11日まで販売(1月12日以降は当日券販売)
◎ナイトミュージアム割引
金・土曜日の18:00以降は観覧料が半額になります
◎本展チケットで5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」もご覧いただけます